３土づくりと肥料

培養土

用土は自分で配合した土、または市販の「培養土」を使う。
　野菜栽培が初めてという人には元肥入りの培養土がお勧めだ。
　

ここでは小物野菜には配合した用土、大物野菜には培養土を使うことにする。　

用土の配合

用土は水はけと水もちのバランスを考える。
赤玉土４：堆肥４：腐葉土１：バーミキュライト１。元肥として化成肥料、油粕、石灰を加える。

ポイント　実際に用土を作ってみよう。用土の配合は上記の割合とする。これはあくまでも目安。私は水はけを重んじるので赤玉土を多めに入れる。ジョウロで水をやったとき、すうっと水が引く感じだ。水がたまるようだと赤玉土を追加したほうがいい。


小プランターの底は穴があいているので鉢底網を敷く。	大プランターと中プランターの底はメッシュになっているので鉢底網は不要。

土１リットル当たり化成肥料（左）５㌘、苦土石灰（右）３㌘を加える。	バケツなどの容器に赤玉土、腐葉土、堆肥、化成肥料、苦土石灰を入れる。

これらをよく混ぜ合わせる。	まず、底が隠れるくらいに軽石（鉢底石）を敷く。

用土を入れていく。	上部を２㌢ほどあけて表面を平らにする。
	大プランター１、中プランター２、小プランター２が用意できた。これで準備OK。さあ、種をまいてみよう。実際編

市販の肥料入り培養土

大物野菜には市販の培養土を使うことにした。そのまま使えるように堆肥や化成肥料が入っている。使いやすくて便利だ。多くの種類があるので、表と裏の記載事項をチェックしてから買う。

麻袋を利用するポイント　60キロ入りの麻袋。２０リットルの培養土を２袋入れてもまだまだ余裕がある。土を入れると移動しにくいほど重くなる。置く場所で土入れ作業をしたほうがいい。


まずは中央部から外側に二つ折りにして周囲を二重にする。	底に落ち葉またはワラを１０ー15㌢敷く。ワラは稲の刈り入れどきなので農家からもらってきた。

あとは上から市販の培養土を入れていく。重い。	袋の強度を増すために、胴回りをひもで結わえる。

プラスチック製の容器を利用するときのポイント　スーパーなどの買い物に使われる容器に、用土は３０リットル以上入る。網目が大きい。このままだと用土が流失してしまう。それを防ぐために寒冷紗を内側に敷く。

普段、スーパーなどの買い物で使うかご。	内側に寒冷紗を敷いて用土の流出を防ぐ。編み目の詰まったものを使う。
	これで麻袋とプラスチック容器のコンテナが用意できた。さあ種をまいてみよう。
このかごには、見た目以上に土が入る。３０リットル。持ち上げるとさすがに重い。

肥料

化成肥料または液体肥料を使用する。
「元肥」が配合されていても野菜の成長には養分が必要。生育ぶりをみながら速効性の「追肥」を与えていく。
追肥は成長を見ながら適宜与える。コンテナ栽培では頻繁に水を与えるため、肥料分が流出しやすい。
肥料切れをおこさないように、早めに少しずつ追肥をやるのがポイントだ。

どれくらいの追肥をいつ与えるか。
野菜によって差があるので一概に言えないが、葉ものなのか、実ものなのかで与える量が変わる。葉ものには少なく、実ものには多くやる。生育が悪ければ追肥を増やすことも必要だ。化成肥料なら、葉ものには月に一回、二つまみ分（二握りではありません）をばらまき、実ものには2週おきに与える。

コンテナ栽培の準備