戸隠連峰・高妻山(2353㍍）
２００８年９月２２日（月）～２３日(火)　

山岳の大観を満喫できる第一等の展望
時を忘れて懐かしい山々に見入ってしまった
高妻山の頂上。北アルプスは近いだけに眺めが圧巻だ　08.09.23
【山 行 日】　２００８年９月２２日（月）雨のち曇り～２３日（火）晴れ　
【メンバー】　単独
【山行形態】　テント泊
【地 形 図】　高妻山(1/25,000)　　　　　　　　　　　　
【山　　域】　戸隠連峰
【コースタイム】
９月２２日（月）
我孫子６：１８（ＪＲ）＝新宿・西口バスターミナル７：５０（京王バス）＝１１：３４長野駅１２：３３＝１３：３０戸隠営業所下車・山一屋そば店で昼食ー中社宮前１４：３２（バス）＝１４：４２戸隠キャンプ場（テント泊）
９月２３日（火）
戸隠牧場５：１５―６：１２滑滝ー６：２２帯岩ー水場ー６：４５一不動避難小屋６：５０ー７：３８五地蔵山７：４５ー８：４５九勢至ー９：４５高妻山１０：２０ー１１：００九勢至ー１１：４０五地蔵山ー１２：３５一不動１２：４０ー１３：００水場ー１３：０５帯岩ー１４：０５戸隠牧場ー１４：１０戸隠キャンプ場（テント撤収）１５：０５ー戸隠キャンプ場バス停１５：２３＝１６：３８長野駅１７：００＝２１：１０新宿＝日暮里＝我孫子
　今年の夏山の計画はすべて実行できなかった。後悔することしきりだ。夏山を歩かないなんて何年ぶりのことになるのだろう。原因ははっきりしている。要は私の優柔不断がこうさせた。いくら優柔不断とはいえ、こうまで計画がすべて反古になるとは思いもよらなかった。
　もうひとつそうさせたのは天候だろう。夏山だからすべて泊まりの山行計画なのだが、予定日が天気が崩れる日にぶつかったことも踏み切れなかった原因だ。しかし、かみさんは、この夏に北アルプスを２回、南アルプスを１回歩いてきたのだからあながち天気のせいとはいえない。じゃ何がそうさせたのか。いまさら考えたところでどうしようもないことだが、それでもぐずぐず考えてみるに、いつでも出発できるように荷造りして準備していたのに、「行こう」という最後の思い切りがなかったからだと思う。

　しかしこの夏に計画した山は、私が以前から「行こう」と考えていた山ばかり。「行こう」という意思は強かったはずなのになぜと思うばかりだ。８月末はそんな愚痴っぽい気分でいた。そんな気分が続いたのか、９月に入っても山に行く気分になれなかった。計画と天候がぴたりと合わない。これじゃどうしようもないよと自分の気分にあきれた。

　そろそろ歩かないとな。秋分の日の前後は天気が良くなるという。荷造りをした。さてどこに行くかだ。まずはこの夏に予定していた戸隠連峰の高妻山にした。ちょうど戸隠のそば祭りが開催されている。これに合わせることにした。現地の天気予報は２２日は午前が雨だが午後から回復し、２３日は晴れ。これに期待する。

　高妻山の歩行時間は10時間を見たほうがいいという。すなわち日帰りはできない。前日、戸隠キャンプ場か近くの宿の泊まらなければならない。テントを担ぐことにした。急ぐ旅ではないの長野までは新幹線でなくバスにした。往復で７２００円だ。バスに座ったとたんに眠ってしまった。乗り物の中で寝ることができないたちだからよほど疲れているのかなと思った。天気の回復が思わしくない。家を出るとき回復が遅れる見通しだという。高速道路は雨の中。やっと長野市近くになってわずかに青空が見えてきた。

　長野駅で戸隠キャンプ場のバスに乗り換える。この日と明日は戸隠のそば祭り。久しぶりの戸隠だ。やはりここに来たらそば屋だろう。大のそば好きだからなおさらだ。しかし、こんなにもそば屋がある。どこに入ったらいいのか分からない。やっぱり「山一屋」にした。この屋号は山が一番とも読める。山登りに来たのだからここにしよう。
　さて困った。どうもいけない。決してまずくはないのだが、うまいとは感じない。戸隠のそばってこんなものか。以前はうまかったと記憶していたので、楽しみにしていたのだが。ふと気がついた。実は私は地元のそば打ち会に今年入会している。その会はそばの栽培から製粉、そば打ちまで行う。そのそば打ち会がきのうあって、食べたばかりだ。このそば打ち会のそばは格別うまい。きのうもうまいうまいと食べていた。その翌日、まだそばの味が舌に残っている。その味と比べてしまっていたのだらろうか。戸隠まで来て地元のそば打ち会のそばのうまさを実感させられた。まあ、これも話の種だ。
戸隠キャンプ場のマイテント。オートキャンプがほとんどだ
　戸隠キャンプ場には１５時前に着いた。テント持ち込みで利用料は１０００円だ。キャンプ場は広い。しかしテントを張るいい場所がなかなか見つからない。場所探しにうろうろしてしまった。オートキャンプが大半だ。見渡したところ私のような小さなテントは１つだけ。やっとのことトイレと炊事場が近くあって、平らな場所を見つけ設営した。張ってしまえば何もすることはない。
　明日は夜明け前に出発する。うす暗い中で道を見失うといけないので戸隠牧場の中に入り確認した。あとは一本道だという。１７時前に夕飯をとる。天気はまだ不安定で、目の前の戸隠山はガスに覆われて見えない。時折姿を見せるのだが、すぐにまたガスに中だ。食事しながら戸隠山を見て、姿を見せ始めるとカメラを向ける。どうも落ち着かない。食事を終えると寝るだけだ。１８時には寝袋に体を入れて横になった。明日の起床は４時。１０時間横になれる。どうも疲れているようで、横になっているのにかぎる。夜中にたびたび目を覚ました。（明日に続く）
長野駅から戸隠高原へのフリーきっぷ 登山者なら入りたくなるそば屋「山一屋」
「山一屋」の裏手にあるソバ畑 中社近くのそば屋と旅館の「極意」
戸隠そば祭り会場 戸隠キャンプ場から見る戸隠山。この日は天気の回復が遅く、なかなかその姿を見せなかった
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