| ・メ モ：すばらしいお花畑を見せたい、という強い思いで企画した山行。結果は狙いどおりで、焼石岳と早池峰の花の最盛期に歩くことができました。このお花畑を見てもらいたかったのです。幸運なことに雨に遭いませんでした。焼石岳の姥石平は足元から見渡す限り遠くまで花､花､花で埋め尽くされていましたが、強風のうえにガスで広大なお花畑全体を見通せなかったことが悔やまれます。参加者は、これほど見事なお花畑が広がっているとは思いもよらなかったことでしょう。私もうれしく、胸をなでおろしています。
【焼石岳】プレッシャーは“花の焼石”のベストシーズンに案内する､と大見得を切ったところから。時期は統計的に問題はないが､花は天候の関係で毎年微妙に変わります。なかなか最盛期に立ち会えないことは分かっているのに、各方面に予約を入れてしまい、いまさらじたばたしても仕方ないことですが､それでも花は大丈夫だろうかと気になって気になってなんど胆沢町に問い合わせたことでしょう。安心したのは山開きの6月に入ってからで、花の見ごろは予定通り、という情報を得たときでした｡あとの心配は天気だけです。天命を待つという気持ちです。銀明水から雪渓を登ります。この先にスゴイお花畑があるのかしらと不安に思うでしょうね。それも頂上直下に。突然にお花が湧き出してきたという感じでしたね。雪解けを待ちに待ってわれ先にと咲き競うスプリングエフェメラル。可憐な小さい生命に心洗われます。下山のときに焼石の主というべき自然観察指導員の菅原壮さんに会いました。自宅）胆沢町小山字赤堰６１０ 電話０１９７－４７－００６９ 連絡先）ジブラルタ生命内 ０１９７－２５－７０３５
【早池峰】早池峰といえば人込みを覚悟して、ハヤチネウスユキソウの７月に行きます｡だが花のポイントは雪解け期です。そこがねらいです｡６月の早池峰にひそかに期待していました｡八日の山開きの後に大迫町に問い合わせました。今年は花がいいようだ、と。そのとおりになりました。早池峰も期待に応えてくれました｡6月の花の豊富さに7月の早池峰を経験した参加者も驚いていました。もちろん私も。ただ早池峰が初めてという参加者の心に、ハヤチネウスユキソウを一目見てみたいという気持ちがあることがひしひしと伝わってきます｡これもプレッシャーでした。まだ開花は早いと知りながらも、もしかしたらと血眼になって探しました。私の一念が通じました｡一輪のハヤチネウスユキソウを見つけたのです｡これですべての重荷から解放され、私も山を楽しめました｡よくぞ清楚な姿を見せてくれました。焼石に負けないほどの花の山です。
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